◇ブロックチェーン時代を見据えて~ビットコインのドミナンスが初の50%突破 今やICTや金融業界の最新のトレンドから主役にまで躍り出たブロックチェーン。
そもそもブロックチェーンはビットコインの基幹技術として発明された概念であるが、インターネット上で高い信頼性が求められる金融取引や重要データのやりとりを可能にする技術として金融サービスを活性化させる、いわばインターネットの次にイノベーションをもたらす技術として最も注目されている。そのイノベーションは産業構造の変革のみならず、社会や政治の構造にまで影響を与えるといわれているが、JCUではブロックチェーン時代がもたらす大きな変化を来る『J-CPAC2018』でのテーマの1つに想定している。世界経済を動かすシステムであり、政治との密接な関係に昇華する確信があるからである。 今後、ビットコインをはじめとする仮想通貨及びそれらを支える技術であるブロックチェーンに関する情報を適宜配信していく。以下、第1弾である。 8月11日、ビットコインドミナンス(仮想通貨時価総額のうちにビットコインが占める割合)が50%を突破し、昨年12月以来の高水準となった。
ドミナンスが上昇を続けてきた要因として考えられるのは、ビットコインETFへ募る期待感の高まりである。しかし、投資家にとって「50%」はあくまでも節目であり、昨年12月にアルトコインの急騰によってビットコインドミナンスは下降し、今年5月の底を機に増加に転じてこの高水準に達したわけだが、今後、アルトコインへ資金が流れ、トレンド転換へと変わる可能性も出てきた。というのは、実際、過去に50%突破を機にトレンド転換し、他のアルトコインへと資金が逃げていく傾向が見られているからである。その資金のゆく先だが、時価総額の上位ではなくて意外にも10位以下のアルトコインへ流れる傾向があり、幅広く注視していく必要がある。 ここしばらくはビットコインドミナンスの動きから目を離すことができない。